2017年5月14日日曜日

奄美大島2017(日中編)

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3度目となる奄美大島に今年も行ってきた。6日間の滞在のほとんどが雨に降られ、なかなか思うような鳥果を得ることができなかったが、逆にそんな天気のおかげで両生類などはたくさん出てきてくれて大いに楽しむことができた。
奄美への遠征はオオトラツグミの調査に参加するという名目で毎年行っており、今年も多くの人にお世話になった。行動を共にしてくれたパーティーメンバーの数は過去最多、調査に参加した学生の数も去年の2倍以上に膨れ上がっており、とても驚いた。また、去年までとは違い調査以外の場面でもオオトラツグミの声や姿を確認することができ、その数が回復しているように感じられた。

例によって文章を綴るのが面倒なので写真メインで出会った生き物を紹介。

奄美固有亜種のアマミヤマガラ。これまでしっかりと観察するシーンがなくて気づかなかったが、かなり顔が茶色い!
 / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

こちらはアマミヒヨドリ。ヒヨドリは南に行くに従って色味が濃くなり、頬の茶色も胸側に広がってくる。3度目にしてようやくアマミヒヨをしっかり撮れてよかった。ちなみに普通のヒヨドリもたくさんいる / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

奄美名物のやたら近づいてくるイソヒヨドリ。車に乗っているときはもちろん、公園で座っていたらすぐ後ろ、手が届きそうな距離にいたこともあった。これをルリカケスだと思いこんでる観光客も少なくないはず / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

雨ざらしサシバ。ずっと雨が降っていたので、少し弱まるとこのように翼を半開きにして乾かしているような行動をとっている個体をよく見かけた。でもこれじゃ乾かないよ! / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

去年のリベンジ成功、暗色サシバのおなか側。今年は島内に暗色型が複数いたようで、なんとこの個体は宿泊していた室内から見れるというサービス精神に溢れた個体だった / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

奄美では初めて見たシマキンパラ。群れで畑と藪を行ったり来たり。原産地ではスズメみたいな感じなのだろうか
 / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)


チョウセンチョウゲンボウか?と思った個体。上面の斑が小さいように感じた。よくわからん
 / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

海岸で仲間が発見したハジロコチドリ。夏羽を見たのは10年ぶりくらいか。オレンジの嘴が遠くから見ても目立っていた
 / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

海岸でシギチを見ていたら近くの木にくっついていた蜂玉。初めて見た / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

こちらも同じ海岸で発見。「シルビアシジミか?!」と思ったが、斑が不明瞭で結局同定できていない...
 / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)


リュウキュウアサギマダラ。集団越冬しているが、滞在中に気温が上がったせいかまとまった数は見られなかった。浅葱色が美しい
 / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

ヤツガシラ。滞在中に石垣島でフィーバーしていたのがごっそり抜けたようで、奄美でも複数の情報が飛び交っていた。この個体は車の中で待機しているとずんずん近づいてきてくれたが、カメラの故障でAFが使えなかったのと、ちょうどカード容量がなくなったためにまともな写真を抑えられなかった。悔しい!
 / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

ヤツガシラを見ていると突然凄まじい金属音が聞こえた。正体は電柱を叩くオーストンオオアカゲラ。金属部分がお好きなようで何度も繰り返しドラミングしていた。ストレス発散にもよさそう / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)

今年の奄美で唯一の初見種、イワミセキレイ。越冬個体のようで、滞在中何度か見ることができたが、暗い林床をちょこちょこ歩くのでSSが上がらないしブレる。おまけになかなか近づけないので苦戦した。カラ類のような「ピッ」という地鳴きが印象的だった
 / Nikon D300,Ai AF Nikkor ED300mm f4S(IF)


次は夜に見られた生き物の紹介の予定。
つづく